皆さんこんにちは。街角キャリアラボの学生ライター、ゆりです。
23卒のみなさん、就活に向けた自己分析は順調ですか?
23卒である私は、自己分析はやっているのですが、だんだん何が自分の強みなのか分からなくなってきてしまいました。同じような悩みをお持ちの方、他にもいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、そんな自己分析が迷走し始めたであろう23卒の皆さんの一助となるべく、22卒で内定の決まっているYさんにお話を伺ってきました!Yさんは、「他の学生との最大の差別化は自己分析の深さだと思っている」とおっしゃるほど、自己分析を大切にされている方です。自己分析以外にも、OBOG訪問やWebテストに関するアドバイスなど盛りだくさんの内容となっていますので、ぜひ最後までお付き合いください💁♀️
私: こんにちは!
Yさん(以後敬称略):こんにちは!
私: 本日は宜しくお願い致します!
Y: よろしくお願いします!
私: 早速ですが、志望されていた業界と、内定が決まった業界をお聞きしてもよろしいですか?
Y: はい!最初は無形商材を扱う企業を見ていたのですが、3年生の夏休み期間を通して、無形商材の中から生命保険会社と広告会社に絞り、最終的には生命保険会社にに内定を頂きました。
私: ありがとうございます。志望業界は自己分析をもとに絞ったのですよね?それぞれどんな自己分析をしてそれらの業界にたどり着いたのか、その過程をお聞きしてもいいですか?
Y: もちろんです!まず、ざっくりと全体の概要を話すと、5月ごろにした最初の自己分析で、無形商材がいいのかなという結論になり、まずはその中でIT企業や不動産といった業界を見ることにしました。でも、サマーインターンを通して考え直したときに、無形商材の中でも広告や生命保険が自分にあっていると分かり、その2つに業界を絞ることにしました。
私: なるほど!就活を始めてから最初の自己分析は何をされていたんですか?
Y: 5月にした最初の自己分析は、自分史を書くこと、モチベーショングラフ、絶対内定という本を利用するなど、一般的な自己分析をしていました。
ここで執筆中の私から補足:この「一般的な自己分析」について詳しく説明してくれた先輩のインタビューがあります!「自分史」「モチベーショングラフ」「絶対内定」をやったことない方は、こちらから読んでもいいかもです!
【23卒が22卒に聞いてみた】就活を終えた先輩に、夏休み前は何をすれば良いのか聞いてみた~vol1 私立文系からマスコミへ~
【23卒が22卒に聞いてみた】就活を終えた先輩に、夏休み前は何をすれば良いのか聞いてみた~vol2 理系の大学院から文系就職へ~
あと、自己分析って何?そもそも就活の流れが分からない!助けて!という人はこれ読んでください、宣伝長くてごめんなさい!
Y: それで、自己分析を一通りやってみて私は、
・日常の幸福度を高めたい欲が強い人間であること
・柔軟な環境のほうが合っていること(一つのことに集中することが苦手)
・考え抜くことが好きなこと
この3つが自分の軸なんじゃないかと分かったんです。
私: なるほど。そこからどうやって、無形商材にたどり着いたんですか?
Y: 当時の考え方としては、無形商材は、「日常の幸福」に関することだと思ったんです。色々な商材に関われるから「柔軟な環境」と言えるし、同時に、無形商材は付加価値に重点を置いていると思ったので、考え抜くことが好きな自分には合っているのかなと考えていました。
私: そうやって最初は無形商材にたどり着いたんですね。それでも、夏のインターンを通して、志望業界は広告と生命保険に絞られた。それはどのように絞ったのでしょう?
Y: サマーインターンを通して、広告と生命保険が自分に合う!と思えたからです。この二つの業界のサマーインターンが本当に自分に合っていて、楽しかったんです。この後にサマーインターンについてお話しするので、その時に語りますね!
私: 5月の自己分析を通して分かった、自分に合いそうな業界の解像度が、サマーインターンを通して上がったという感じですかね。
Y: そんな感じだと思います!それから、夏休みの間に自己分析をブラッシュアップして、先ほどの3点をもう少し深堀りをしたことも大きく影響しました。
私: なるほど!サマーインターンと、夏の自己分析のブラッシュアップについてもう少しお聞きしたいと思います!
Y: お手柔らかにお願いします笑
私: さっきの続きで、まずサマーインターンについてお聞きしたいのですけど、夏に広告と生保が良いと思ったきっかけってなんだったんですか?
Y: 抽象的なんですけど、「考えるベクトルが合う」と感じたからですかね。
私: 考えるベクトル。具体的にどんな時に感じたんですか?
Y: 広告と生保は3日間のインターンだったんですけど。よくある、課題解決系のインターンでした。ビジコンみたいなことをするやつです。それでそのお題というのが、広告のほうは「〇〇の売り上げを2倍にしてください」で、生保のほうは「社会課題に対して新しい保険を考える」でした。この時に感じたのが、「考えられる幅が広いのって良いな!」ということです。
例えば、「〇〇の売り上げを2倍にしてください」っていう質問に対して、業界ごとに求められる正解が違ってきます。例えばコンサル業界なら、めちゃくちゃ数字使って、ロジカルに考えて、これなら絶対売り上げが伸びるだろうという正解を出すことが求められるんです。でも広告はそうじゃない、もっとクリエイティブなアイデアが求められます。この、正解じゃなくて別解を求められるかんじが自分には心地よかったんですね。
生命保険も、金融系の中ではラフなかんじで、最初のお堅いイメージとはだいぶ違うことが分かりました。これが、サマーインターンを通して生保と広告に絞った経緯です。
私: Yさんは、答えのない問いを探すのが好きだったんですかね。インターンを通して、具体的に見えてくるものがあったんですね。
私: 次に、夏にブラッシュアップした自己分析について詳しくお聞きしたいです。
Y: ここが一番話したいところでした!ぜひお願いします!実は、Nさんの記事を読んできたんですけど。
【23卒が22卒に聞いてみた】就活を終えた先輩に、夏休み前は何をすれば良いのか聞いてみた~vol1 私立文系からマスコミへ~
私: ありがとうございます!
Y: ここでは、やりたいことの見つけ方とか業界の絞り方について話してたと思います。それももちろん大事なんですけど、私はプラスアルファの自己分析として、自分らしさを見つけられるやり方を紹介したいと思います。夏ごろになると段々、強みがたくさんある気がしてきたり、秀でたものがないという気がしてしまう人が出てくると思います。「私ってこれが強みだ!」というものがなくて焦るそういう時にとても有効な方法だと思うので、読者の皆さんにぜひ試して頂きたいです。
私: それはぜひ伺いたいです!実は私もまさにその状況にあるので助かります!
Y : それはちょうどよかったです!それで、私が提案する自己分析の方法というのが、
・KJ法
・弱みからの逆算
です。それぞれ説明しますね。
私: KJ法って聞いたことないので気になりますね。お願いします!
Y: はい。KJ法の目的は、自分の無意識的な部分を見つけるためにやります。やり方はこんな感じ。
①付箋と模造紙を用意する
②付箋に、自分についてなんでもいいので書いていく。
例 好きなこと嫌いなこと、自分を〇〇に例えると、自分はこんな人間 など
③書いたことの理由や分類が似ているものをグルーピングして模造紙に配置する
ここのグルーピングに個性が出て、自己分析になります。
私: ②にある、「自分を〇〇に例えると」って質問のイメージが湧きにくいのですが、Yさんはどんなことを書いたのですか?
Y: 例えば、色とか、オノマトペとか、変わったのだと街とかありました。友達とやったのですが、私は色に例えると黄色で、街に例えると、静岡県なんだそうです。街じゃないけど。笑
私: 静岡県、ちょっとわかる気がする…
Y: えっほんと笑
ちなみに、ゆりさんは自分を風の音に例えるとどんな音だと思う?
私: うーん、ゴゴゴゴとかですかね。
Y: それはどうして?
私: 常に激しく動いてるから、強い風なかんじがするからですかね。
Y: なるほど!いいですね。こんな感じで、書いたことの解釈やグルーピングの仕方に個性が出るのです。一つの単語にとらわれず自分らしさを追及してみてください。
私: これは面白いですね!このインタビューが終わったらやってみます。 KJ法の他に挙げてくださった、「弱みからの逆算」についても詳しく聞いてみたいです。
Y: はい!これは単純に、自分の強みばかり考えるのではなくて、弱みからの消去法もしてみようということです。これは、自己分析をやっていて自分の嫌なところや他人より劣っていると感じることにばかり目が向いてしまう時に有効な方法です。
例えば、私は緊張しやすかったり、人から強く言われるとヘラヘラして誤魔化そうとしてしまうという弱みがあります。そこから、私は相手からどうみられているのか気にしやすい性格であることが分かりました。また、もう一つの弱みとして集団の中にいると疲れてしまうということがあるのですが、それは私が、周りの人の行動を必要以上に見てしまうことが分かります。
これらのことから、私は人よりも色々なことに気づいてしまうとか、多角的な視点を持つことが出来ているのではないかということが分かったんです。
私: 弱みから強みが見えてきましたね。
Y: そうなんです。最初の自己分析で、「考え抜くことが好き」という軸が出たのですが、そこからさらに、「多角的な視点を持って考え抜くことが好き」という、あと一歩深い自己分析に繋がりました。
私: 先ほど話してくださった、広告や生保のインターンでは、答えのない問いを考えることに心地よさを感じたとのことでした。その軸はここにあったんですね。これが、サマーインターンで感じた、広告と生保での心地よさの根拠になっているというか。
Y: そうですね。サマーインターンと同時並行で、自分らしさを見つけるという別の角度からの自己分析に出会ったことで、確信をもって業界を絞れたように思います。
私: OBOG訪問についても語りたいとのことですが、どんな風に活用されてたんですか?
Y: 夏までは、社会人と話すのに慣れることと、一緒に自己分析をしてくれる社会人を探すことが目的でした。緊張しやすいタイプだったので、少しでも初対面の社会人と話すときの負担を減らしたかったんです。秋以降は、企業分析や模擬面接のためと、目的が変わっていきました。
私: ツールとしては何を使用していたのですか?
Y: 夏休みまでの、業界を絞らない打ちは「Matcher」がおすすめです。相談内容を「人生相談」とか、「自己分析」とかの中から選ぶことができます。秋からは大学のキャリアセンターでリストを探して頂いたり、冬からはビズリーチキャンパスからの紹介があってそれを利用した時期もありました。
Matcherは、コーチングの資格を持っている方が、経験を増やしたいという理由で登録していたり、新卒一年目の方が登録していらっしゃったりして、より気軽に話すことが出来ました。仲良くなって、「絶対内定」のテキストを譲ってくださった方もいらっしゃったんです!なので、OBOG訪問は就活の中でも息抜きになっていて、楽しかったです。
私: それを聞くと、もっと気軽に考えて良いのかなと思えますね。OBOG訪問のイメージが変わりました。
Y: そう思います。しっかりと自分の目的を決めれば、とても有意義な時間になりますよ。
私: これまでさまざまにお話をきかせて頂きましたが、なにか23卒に向けて話し足りないことなどありますか?
Y: あります!Webテストについてです。
私: ぜひ聞かせてください!
Y: はい!みなさん、Webテストは、テキストの勉強だけでなく、テストセンターでのテストも練習して!ということを伝えたいです。
就活ラボの方で、Webテストの対策をやったほうが良いと聞かされていたので、それはやっていたんですけど。
※就活ラボとは
私: Webテストって、SPIとか玉手箱とかですね。
Y: そうです。その勉強は教科書でやっていたんですけど、3月以降にテストセンターを使う企業が多くて。テストセンターって何度もテストを受けなおせるんですね。自分のなかで最高の点数がでるまで何度もやります。
テストセンターは、Webテストとちょっと出題範囲が違うので、高得点をとるためにそこの勉強をしといたほうが良いです。私自身、テストセンターの存在を3月以降に知ってめちゃくちゃ焦った記憶があるので、皆さんにはそういう思いをしてほしくないです。
私: 私はまだWebテストのテキストを本屋さんで少し開いて見ただけで幻滅してしまい、テキストを買ってもいないのですが焦ってきました。ガンバリマス…
Y: 頑張ってください!
私: 私から聞いてみたいことは、以上になります!本日は、貴重なお話をしてくださり、ありがとうございました!参考になるお話ばかりで、就活がんばろう!と思えるような内容でした。最後に、23卒の皆さんに一言あればお願いします!
Y: 23卒の皆さんに伝えたいのは、色々な情報を鵜呑みにしないでほしいということです。「色々な情報」というのは、私が言ってることもそのひとつです。私がこれでうまくいったけど、皆さんに合わないこともあるかもしれない。鵜呑みにしないで使えそうな情報であれば活用する、というように自分で考えて就活をすると、就活が楽しく進むと思います。
私: 情報を鵜呑みにしないこと、大事ですね。本日は本当に、ありがとうございました!
Y: ありがとうございました!