ESは学歴フィルターあるの?
で、選考活動、つまり学生の優劣をつけるプロセスに入るわけですが、この段階では学歴フィルターはほぼないです。
ほぼ、というのは中にはそうしたフィルターをかけてる会社もある、という事。でも僕が知る限り、そんな会社は本当にごく一部でいわゆる超大企業でもちゃんとESは読んでます。
だから、「どうせFランの俺のESなんて読まれすらしないだろ」なんて学生は卑屈に思わなくていいです。
でも、全てのESに対して一字一句じっくり読んでる暇は人事にはありません。さっと読んで理解しづらいES、文章はどんな大学の人だろうが容赦無く落とされていきます。
そういう意味でも、ESは企業はちゃんと公平に読んでるというわけです。
ESで学歴フィルターはないのに高学歴ばかり通過する理由

ただし、言っておくことがあります。企業は全ての提出されたESを読んでるわけではなく、適性テストによる足切りをしている場合があります。ESとWeb適性テストを同時に課している企業の場合、かなりの確率で適性テストによる足切りがあると思ってください。つまり、一定のスコア以下の学生はESすら読まれないのです。
ここに、学生が「学歴フィルターだ!!」と叫びだす真相があります。どういうことかというと、適性テストのスコアが高学歴の方が高いことが多いのです。
言っておきますが、適正テストは事前の対策をしっかりやっていればちゃんとスコアが取れる選考。しかも企業というのは会社に入って活躍してくれる人を給料払って採用するわけですから、優秀な学生を優先するのは当たり前の話です。肩書きで差別しないようにちゃんと実力試験をやってるわけですから、これは文句言わないで欲しいなぁと思います。やれば点数とれるんだから。適性テストなんて。
学歴について思うこと

さて、ここからは学歴フィルターについて僕が感じていることです。人によってはちょっと耳が痛いかもしれません。でも、変なことは言ってないと思うので今後前向きになるためにもぜひ読んでみてください。
学歴だけで審査出来たら採用の仕事は楽
人事採用担当者って滅茶苦茶大変なんですよ。皆さんが思ってる以上に忙しいし負担も大きい。会社のPR活動をして色んな学生に知ってもらわないといけないし、優秀な学生を採用するために採用選考の企画設計や運用を回さないといけない。一年中、忙しいのが採用担当なのです。
もしも、学歴だけで採用するならこんな苦労しなくていい。説明会は東大京大早慶だけ呼べばいいしESも学歴でバッサリ切ってしまえば読むESの量は5分の一位になるでしょう。
学歴はそれまでの蓄積の一つの証拠でもある
僕は学歴だけで判断するのは違うと思ってます。実際、学歴よくてもイマイチな人はいるし、逆もいる。
でも同時に思うのは学歴高い人って過去に勉強した人なんですよね。その過去の努力を無視するというのも違うのかなぁと思います。
もしもあなたが学歴に自信がないのなら、学歴以外の活動で自分をアピールすればよいだけ。上述した通り企業はちゃんとES読んでます。「学歴差別ガー!」と主張する前にちゃんと自分のこれまでの言語化をしましょう。
学歴フィルター気にしてる学生ほど大手企業志望?
これは定量的な見立てではありませんが、僕が感じる限り、学歴フィルターを気にしてる学生ほど大手企業を理由なく志望しているような気がします。
何でそんな大手ばかり受けるの?と聞くと「どうしても名前知ってる企業にしか興味持てない」と。
肩書きや所属組織で判断してるのは自分じゃないか、、と思ってしまいます。上述した通り、企業はちゃんと学生を審査しようとしています。皆さんも、名前のしれてる大手企業以外もちゃんと見ましょう。知られてないけどいい会社は沢山ありますよ。
就活は、これまでの自分をどう表現するかでしかない
沢山勉強した過去も、何かに打ち込んだ経験も、どんなジャンルでも構いません。あなたが何をしてきたのか。就活はそこでしかないのです。
就職して社会人になるということは自立して自分で食べていくということ。これまでの自分の半生に責任を持って、もしもこれまでの自分に自信がないのなら今日この日から新しい自分を作ってください。それもしないのに「学歴で判断するなんてひどい!」は違うのではないですかね?