こんにちは!街角キャリアラボ 学生ライターのいくみです。
私は大学で経営学や社会言語学などを学んでいて、プログラミングの経験は中学か高校の授業で触れた数時間しかありません。
ちなみにその授業で学んだことはもうすっかり忘れてしまいました…。
ただ、最近『文系AI人材になる』という本を紹介され、文系の私でもAIについて知っておく必要があるのでは…と感じるように。
ということで、今回は最近何かと話題になっているAIについて、ゆるーく取り上げていきたいと思います!
文系学生である私がAIについて記事を書く…んですけど、そもそもAIって何なんでしょうね。
一応、Artificial Intelligenceの略で、人工知能と訳されることまでは事前知識としてあるんですけど、得体の知れないもの感が拭えません。
何となくパワーワードみたいな感じで、AIって単語をよく聞くなというのが個人的な感想です…。
改めてAIについて調べてみると、こんな説明が見つかりました。
人間の知的ふるまいの一部をソフトウェアを用いて人工的に再現したもの
経験から学び、新たな入力に順応することで、人間が行うように柔軟にタスクを実行
SAS HP
人間のように学びながら問題を処理をするソフトウェアがAIらしいのですが、
正直なところ、ソフトウェアとか聞くと やっぱり理系の分野では? と思ってしまいます。AIの開発とか難しそうですし…。
ただ、私がこの記事を執筆するきっかけとなった『文系AI人材になる』という本には、
AIの構築や運用を行うのが理系人材で、構築し運用されているAIを活用するのが文系人材だと書かれていました。
これは一体どういう意味…?
え、文系でもAIについて関われるの?
AI人材って聞くと、AIを作る人のイメージがありませんか?
もちろん、AIを作る人材も必要だと思います。
しかし、何度目かのAIブームのおかげか、AIを構築するという点に関しては既存のAIサービスが充実し始めているのが現状です。
例えば、Amazon Web Services(AWS) が利用目的に応じた複数のサービスを提供しています。
こういった状況において、AIをビジネスでうまく使いこなしていくことで、ビジネスを飛躍させていくことにつながるでしょう。
そこで活躍できるのが文系AI人材。
AIをどのようにビジネスに活かしていくかを企画する「AI企画」のポジションを担うのです。
そして、AI企画としてどんなシーンで活用するかを考えた後は、AIを自分たちで作っていくのか、
それとも既存のAIサービスを使用するのかを判断して動いていくのです。
具体的には、前者の場合だとAI構築のプロジェクトマネージャーとして、AI構築に関わる人材を取りまとめます。
後者の場合はAIの活用シーンに応じて、どのサービスが自社に最も適しているのかを選定します。
また、AIの構築後、あるいは外部サービスの選定後は、AIをどうやってビジネスの現場に導入していくかについても責任を負うことになるでしょう。
通常業務への影響を最小限にしながら、スムーズに導入していくための計画を立てるのが役目。
さらに、導入した後、AIの利用状況を管理していくのも文系人材の担う業務といえます。
このように、人間の知的活動にAIを活かす方法を見出し、ビジネスの現場に導入・管理していくのが文系人材ということが分かりました。
では、実際にどうやってAIが実生活に活かされているのでしょうか。
AIの活用例について見ていき、AIに慣れ親しんでいきましょう!
AIが使われている身近なサービスとしては、
Apple製品のSiriやAmazonのAlexaのような音声アシスタントであったり、SNOWなどのカメラアプリなどが挙げられます。
ビジネスの現場では、例えばくら寿司がAIを活用して寿司ネタのマグロを厳選して提供しています。
他にも、最近CMで見かけるLegalForceという会社は、企業間の契約業務をAIを活用して効率化と品質向上を図っています。
ただ、こういった身近なものやビジネスに役立つものだけではなく、身近じゃない・ビジネスに役立つか分からないけれど面白いサービスもあるのです。
今日はそういったサービスを2つご紹介します!
まず紹介するのは、「大学擬人化マンガキャラ診断」というもの。
これは、産業技術総合研究所という国立の研究開発法人が、ぴあ株式会社の出版する『擬人化マンガ 大学あるあるこれくしょん』とコラボして作ったものです。
5問あるいは25問の質問から、回答者の大学キャラを診断するというもので、41の大学キャラが質問回答後に提示されます。実際に筆者も体験してみました!
私はお手軽バージョンを体験。
画像①のような感じで5つの質問に答えます。
結果は…東京農業大学さんっぽい!
ただ、中央大学さんや一橋大学さんのパーセンテージも同じくらいなので、私にはこれといったキャラはないのかも…。
ちなみに、私の通う大学は紹介されている41の大学の中に入っているのですが、画像③のいずれでもなく、何度やっても自分の大学は出てきませんでした。ちょっと悲しい…。
さて、画像②や③のような感じで大学キャラが表示された後、
画像④のように朝ごはんのタイプ、ストレス解消法、テスト勉強をする場所、課題提出時期の4つについての傾向も表示されます。
個人的には、画像④の傾向が結構自分に当てはまるなと感じました。
こちらのサイトは無料で楽しめるものなので、皆さんもぜひ試してみてくださいね!
続いて紹介するのは、「Image-to-Image Demo」というwebサイト。
手書きの線画からAIがカラー写真として画像化させるというwebサイトです。
と、この説明ではイメージしづらいと思うので、私が体験してみた画面をご紹介します。
(あ、筆者の画力についてはノーコメントでお願いしますよ…)
Image-to-Image Demoには猫や建物、靴など、変換する画像ごとにINPUT(線画を描く画面)とOUTPUT(変換したカラー写真を表示する画面)があるのですが、
今回は猫への変換をしてみました(画像⑤)。
目を描かずにフォルムだけを描いてみたら、出来上がったのはなかなかのホラー画像。目が、目が…。
そして、詳細に描いた2回目の線画とそれを踏まえたカラー写真が画像⑥。
脚の部分などはいい感じに写真として出来上がってますよね。相変わらず目、というか顔がホラーですが…。
このサイトも無料で利用できるので、皆さんもぜひいろんなイラストを描いて楽しんでくださいね!
さて、AIを使った面白いサービスを2つご紹介しましたが、ここからは文系学生の私がAIをうまく活用できそうなサービスを考えてみたいと思います…!
大学生に接点のあるサービスという条件で、3つ考えていきます。
筆者のAI企画ポジションへのファーストステップ、温かい目でご覧ください。
最初に考えてみたのは履修計画のシーン。
皆さんは、今学期はどんな授業を取ろうかな?と迷うことはありませんか?
私は、過去の受講した科目との関連や各科目の成績の良し悪し、先輩からの口コミや今後の大まかなスケジュールから、
どんな領域の科目をどの学期にどのぐらい取るのか、頭を悩ましながら組んでいます。
ただ、そんなに悩んで組んだ計画も、教授との相性や宿題量の多さなどからこんなはずじゃ…と思ったことも多々ありました。
そこで考えたのが、履修計画アドバイザー。
過去の履修履歴、成績などの自分のパーソナルな情報と、過去の履修生や教授からの評価・情報などの他者からの情報を組み合わせて、
1学期あるいは1年など、おすすめの履修計画をいくつか提示してくれたらいいな〜と思って考えました。
複数の学生のフィードバックを何年か蓄積することで、より精度高くアドバイスしてくれるのでは?と思っています。
もちろん履修計画の責任は学生自身で負うべきですが、怠け者の私はちょっとくらい助けになるような外部サービスに頼りたいです…。
続いて考えたのは、自分に合う部活やサークルの診断をしてくれるサービス。
完全に、大学擬人化マンガキャラ診断から影響を受けました…。
私は部活やサークルを長く続けたい派なので、自分の大学の部活・サークルの中で自分に合いそうなものを提示してくれるサービスが欲しいのです。
この筆者、ちょっと他力本願じゃね?と気づいた方、秘密にしておいてくださいね。
いや、でも大学ごとに部活・サークルとかの雰囲気って違うと思うので、自分の大学専用にカスタマイズされた、こんなAIサービスがあればそこまで悩まなくて済むと思いません?
片っ端から部活・サークルに仮入部体験をするよりも、ある程度AIに絞ってもらった中から自分との相性を仮入部で確認する方が効率的だと思うんですよね。
他にも、全く興味のなかった部活をAIに勧められて体験しに行ったら、意外とこの部活いいじゃん!ってなる可能性だってありますよね!
私のような省エネで過ごしたいような人にも、好奇心旺盛で何でもやってみたいと思う活動的な人にも、両方にメリットのあるこんなサービスがあれば、少なくとも私は活用するんだけどな〜。
さて、3つ目に考えたのは、自炊をする一人暮らし学生向けのAIサービス。
私は大学進学と同時に上京して自炊を始めたのですが、献立を考えるのが大変で大変で…。
そんな私をどうにか助けてくれないかと考えたのが、献立提案サービスです。
具体的には、1食の予算、最寄りのスーパーなどでの特売情報、栄養価、今までのメニューなどを踏まえて、献立を提案してくれるというサービス。
個々人の食費事情と栄養バランスを考えてくれるなんて最高じゃありませんか?
また、クックパッドやクラシルなどの既存のレシピサービスと連携して献立を提供すれば、料理が苦手な人でも提案に沿って作りやすくなるでしょう。
健康も懐事情も配慮した料理を提案してくれて、作り方までその場で教えてくれるなんて、勉強やバイトなどで忙しすぎて自分のことを気遣えないって時には本当に助かりますよね!
早く実用化してほしい!
今回は文系人材のAIとの関わり方に触れたのち、AIを身近に感じてもらうために面白いAI活用サービスをご紹介し、最後に筆者のAIサービスの妄想を繰り広げました。
意外とAIって、自分たちが扱えない・理解できない遠い存在というわけではないことがお分かりいただけたのではないでしょうか。
文系だからといって新しいテクノロジーを敬遠するのではなく、関わり合える接点を見つける努力をしていきたいものですね。
・SAS「人工知能(AI)」(https://www.sas.com/ja_jp/insights/analytics/what-is-artificial-intelligence.html )
・野口竜司『文系AI人材になる-統計・プログラミング知識は不要』(東洋経済新報社)
・総務省「人工知能(AI)研究の歴史」(https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h28/html/nc142120.html)
・Amazon Web Services「人工知能サービス」(https://aws.amazon.com/jp/machine-learning/ai-services/)
・くら寿司「極み熟成AIまぐろ」(https://www.kurasushi.co.jp/topic/000583.html )
・LegalForce「LegalForce」(https://legalforce-cloud.com/ )
・産業技術総合研究所「大学擬人化マンガキャラ診断」(https://www.aist.go.jp/sc/univ-shindan/ )・「Image-to-Image Demo」(https://affinelayer.com/pixsrv/index.html )