自己肯定感っていったい何?低い自己肯定感を上げる方法・対処法

「自己肯定感」という言葉をよく耳にします。しかし、「自己肯定感が低い」「自己肯定感を高めよう」なんて言われても、「自己肯定感ってなに?」「どうすればいいの?」「低いのは悪いことなの?」など、よくわからないことも多いですよね?
 
今回は、自己肯定感とはいったい何なのか、自己肯定感が低いとはどういうことなのか、自己肯定感を高める方法などをご紹介します!

自己肯定感とは?

自己肯定感とは、自分の良いところも悪いところもすべて丸ごと受け止めて、認めてあげる感覚のこと。「ありのまま自分でok!」と思える気持ちのことです。
 
少し前まで似た言葉で、「自尊感情」と表現されることもありましたが、まさに「自己」を「尊(とうと)ぶ」感情のことです。

自己肯定感が低いと、すぐに自分の悪いところに目が行き、「こんな自分じゃダメ!」「なんでいつも自分はこうなんだろう」と落ち込んだり、自分を責めてしまうことがあります。

周りの友達の様子を見て、無意識に自分と比べてしまっていることはありませんか?
自分も周りから充分に評価され、認められているのに「自分はまだまだ能力が足りない」と思い込んでしまうことはありませんか?

日本人は、海外の人々と比べても自己肯定感が低い傾向にあるとも言われています。
 
自己肯定感は、育ってきた過程によってつくられる場合が多いため、置かれた環境や経験に大きな影響を受けます。
そして、せっかく幼少期に愛情を受けながら育った高い自己肯定感も、社会人になるまでの間にした経験で崩れたり、変化していってしまうこともあるのです。

でも、不安にならなくて大丈夫!
自己肯定感が何なのか知り、少しのことに気をつけるだけで、高めていくことができます。

自信

自己肯定感が低い人ってどんな人?自己肯定感が低いとどうなる?

自己肯定感が低い人とは、どんな人なのでしょうか?
いつも自分と他人を比較して落ち込んでしまう、常にネガティブなことばかり考えたり発言してしまうといったことのほかにも、特徴があります。
その代表的な特徴をいくつかまとめていきます。

自分のことを信じられない、強い劣等感をもっている

過去に経験した大きな失敗やトラウマをずっと抱え込んでいて、「どうせ自分なんか」「自分なんかがやっても失敗するに決まっている」と思い込んでしまっているタイプです。

過去の失敗や嫌な経験は、今となってはどうすることもできないのに、そのことをずっと思い悩んでいて、新しいことにチャレンジすることにもためらいます。

アルバイトをしようと、求人情報を見ているとき、「接客業なんて絶対に無理!自分にできるはずがない。」「お客さんに嫌なことを言われたらいやだ。向いていない。」など、やってもいないのに想像して決めつけてしまうことはありませんか?
 
チャレンジすることを避けていたら、せっかくのチャンスをつかむことができなくなってしまいます。
 
さらに、成功したときの体験も取り逃がしてしまうことから、自信を取り戻すことができず、負のループから抜け出すことが難しくなっていきます

優柔不断

常に自分の判断が正しいのかどうかを疑い、不安になってしまうため、小さなことでも自分で決められないタイプです。
また、誰かに背中を押してもらわないと決定できないことも。

自分で一度決めても、他の人の意見を聞くうちに考えを変えることもあり、周りからは、優柔不断な人だと捉えられてしまうこともあります。

例えば、就職活動を始めようと情報を探し、エントリーする場面。
周りの意見を聞いたり、家族の意見を聞くと、自分の考えがコロコロ変わってしまい、決められない。
せっかく内定をもらっても「自分が本当に就きたい仕事は、これじゃなかったかも。」と後になって気づくことも。

人生での大事な決断に人の意見を聞きすぎると、本当の自分の意見がわからなくなってしまいます

依存傾向

自分より、周りの人の意見を優先してしまうタイプ。

誰でも自分を肯定してもらいたいという欲求は少なからずあるもの。
人から褒められたり、頼られたり、認められたりしたら嬉しいですよね。

ですが、自己肯定感が低いと自分で自分のことが肯定できないため、その穴埋めを他の人にしてもらおうとします。
人から認めてもらいたい欲求が大きく、欲求が充たされないと「自分には価値がない」と感じてしまうのです。

人の意見や考えを優先すると、その人からは「話のわかる人だ」「親切な人だ」と良い印象を持たれます。
 
さらに、その判断が間違っていたとしても、それは自分の責任ではないということにできます。  

しかし、これは、自分の判断に責任を持つことができないと言い換えることもできるでしょう。

社会で働く場面において、取引先の希望や、先輩や上司の意見を聞き、双方の意見が違うとき、判断ができなくなってしまう。
それぞれの意見を優先すると、優柔不断ととらえられるだけでなく、結果的には無責任な人と思われてしまうことも。
 
一見、優しくて気が利く、頼りがいがある人ですが、周りの人の意見を優先したり、人の顔色や考えをうかがって行動しなければならないので、実はいつもヘトヘトです。

自己肯定感

自己肯定感のメリットとデメリット

自己肯定感は低いよりは高い方が良いものではありますが、高すぎると良くないこともあります。
何にでも、良い面と悪い面があるように、自己肯定感にもメリットとデメリットが存在します。 
 
自己肯定感のメリットとデメリットとはどんなことなのでしょうか?

高すぎる自己肯定感はデメリット

自己肯定感の高い人は、基本的にはなんでもポジティブに物事をとらえます。
自分の強みと同時に弱みもわかっていて、困難に直面しても事実を受け止めつつ改善していくことに取り組めます。

しかし、自己肯定感が高すぎると、どんなことにおいても「自分の意見は全面的に正しい」と考えてしまうことがあります。
根拠のない自信や確信から、周囲との意見のぶつかり合いが起き、周囲の意見も聞かず突き進む。
その結果、失敗に終わってしまうこともあります。

高すぎる自己肯定感は、時に「わがまま」「自己中心的」にもなりうるのです。

自己肯定感が低くてもメリットはある

自己肯定感が低いことにもメリットはあります。

自己肯定感が低い人は、「自分の弱み」をよく知っています。
自分の弱みを利用することで、メリットにすることもできるのです。

例えば、「自分はすぐに人の顔色をうかがってしまう」とネガティブに感じている場合。
これは、言い換えれば「人の様子に気づける」ということにもなります。
 
接客業などで、お客様の不安そうな表情にいち早く気づけると、その分心配りができる。
 
相手の様子を観察して、相手の立場になって考えることができます

このように、自分の弱みを強みに変えることができれば、それは立派なメリットにもなりますよね。

低い自己肯定感を上げる方法3選

肯定感上げる方法

「自分なんか、あの人のようにはできない」「いつも周りのことが気になってしまう」「そばにいる誰かを頼らないと不安で仕方がない」そう考える自分のことも、嫌になる。
ネガティブな考えのループにはまってしまうと、それは苦しいもの。

そんな低い自己肯定感も少しの工夫で高めていくことができます。

その方法をいくつかご紹介します。

自分の気持ちと向き合う

無意識のうちに、「自分は〇〇がダメ」「自分は△△ができない」と思い込んでいることがあります。
まずは、日常の中であった出来事に対するモヤモヤについて「どんな場面で」「どんな気分だった」かを思い出します。
まずは、その事実だけを書き出してみましょう。

次に、友達の話を聞くように、客観的に見ていきます。
ポイントは、それを「悪い!」と決めつけないことです。
 
友だちの相談に乗るときを思い出します。
こんなことで悩んでいる、と言う友だちに対して、「そうなんだ」「でも、あなたのことは嫌いにならないよ」「だってこんな良いところがあるじゃない」と伝えることはありませんか?
それを、自分の気持ちに対してやってみてください。

自分の中にあったものを丸ごと受け止めて、許可してあげましょう。

そして、それが本当に短所だけなのか、長所に変えることができないか、を考えます。

これを繰り返すことで、自分の気持ちに気づき、受け止め、長所に変えていくことができます。

とりあえず動いてみる

じっとしていても、物事は変化していきません。
自分がネガティブに感じていることに対して、具体的に気づけたら、行動してみるのもひとつの手です。

例えば、体型が気になる場合、健康的な食生活や運動を生活に取り入れてみましょう。
そうすることで、心が変化します。
気にしていることに対して「自分はこう動けている」「努力できている」という事実を認めることで、自分を自分で褒めることができます。
 
ネガティブな思考にはまらなくて済みますよね。
さらに、実際に理想の体型に変わっていけばしめたもの!
 
頑張っている自分に自信も付けられます。

ハードルの高さを調整してみる

「どうせいつもうまくいかない」「失敗するに決まっている」と考えるとき、少し立ち止まって考えてみましょう。
成功させたいことは、ものすごくハードルが高いことではありませんか?

例えば、資格試験で「100点取れなければダメ」「1回で成功させなければダメ」と思い込んでいることはありませんか?

気づかないうちに、自分には高すぎるハードルを設定してしまっていることがあります。
ハードルは高ければ高いほど、くぐり抜けることは簡単ですが飛び越えることは困難です。

テストは「合格圏内だから70点でok!」「まず挑戦してみてだめならやり方を変えてみよう」など、基準をゆるめることでクリアできることも多いです。
また、挑戦することへの抵抗感を軽くしていくこともできます。

自分にあったハードルの高さを調整して、少しずつ成功体験を積み重ねていきましょう。

まとめ

自己肯定感がどういったものなのか、どうすれば高めることができるのかを知ることは、社会人になっても自分を助ける武器になります。

「自分は自己肯定感が低いかもしれない」と気づいたことだけでも、大きな成長への1歩です。
この気づきをどう活かし、磨くかはあなた次第。

まずは、自分の心と向き合ってあげてください。
自分にとっての最大の味方はほかの誰でもなく、自分自身です。

参考文献

・自己肯定感とは?高い人・低い人の特徴や注意すべきポイント、GROWOMEN LEADERS
・自己肯定感が低いのはなぜ?その原因や低い人の特徴、自己肯定感を高める方法を解説!、Domani
自己肯定感が低い人の特徴とは? 行動・タイプ、要因、肯定感を高める方法について、カオナビ
・自己肯定感とは?自己肯定感が低い人の特徴や高めるための方法も紹介、LAFOOL survey
・自己肯定感を上げる方法とメリット、日本人の意識調査、あしたの人事
・自己肯定感を高めるメリット4つ&方法9選、study hacker