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10年後に仕事がなくなる理由

若者
若者

なんか仕事がなくなる的な話ってよく聞くけど、それって本当なの?何でなん?

仕事がなくなる理由

僕、これまでも依頼があれば講演の仕事を引き受けていました。多いときはですが、年間で多分100回は講演してると思います。
講演の中身はスキルよりのものや就活系の話やキャリア論、何らかのスキル系が中心でしたが、中には「ご自由にお話しください」というやつもありました。

テーマに特に指定がない場合、僕は2013年くらいから「この先仕事がなくなる」という話をしていました。まあ、最近はもうこの話ってみんな知ってるけど。

別に僕が発見したテーマではないけど、2013年当時はまだ目新しさもあって結構衝撃的に受け入れられていた感じがしてました。

で、この話はそろそろもう賞味期限切れかと思っていましたが、いまだに反響があります。という事は、まだまだみんなこの事実に興味があるんでしょう。

そう、僕たちの仕事は無くなるんです。 諸説によると、日本人の仕事の75%は無くなるそうですよ。

”10年後になくなる仕事”みたいな雑誌の特集もあるようですが、10年後なのかどうかは正直分からないです。でもとにかく、無くなる。それは間違いない。

90分かけて講演する内容を超簡潔にまとめると、

①ITによってあらゆる仕事が自動化され、言われれば出来る仕事はITに奪われる

②少子化とグローバル化によって日本人より賃金が安い外国人に仕事が流れ、仕事が奪われる(もしくは所得が下がる)

という二つの理由で日本人の仕事はなくなるわけです。もう色んなところで言われているからポピュラーな論ではありますが、どこまで自分ごととして捉えてる人がいるのかというとまた話は別で。

日本人が苦戦する理由

つまり、日本人の仕事の75%は誰でも出来る仕事って事なんですよ。 受験勉強に代表されるように、日本人が得意なのは「正解がある問に対してどれだけ 効率的に間違いなく解けるか」というもの。

製造業がメインだったこれまでの日本だったらそれでよかったんです。
極論を言えば、製造とは「これとあれをこう組み合わせたらこれが出来る」という世界だからです。
そこでは指示通りにいかに正確に、いかに早く作業出来るかが問われるのです。

日本の教育システムは、この製造業の哲学に基づいて設計されています。 ですが、ITによってあらゆるルールがリセットされてしまったこれからの時代はそれではきつい、と。

ルールや常識がリセットされて、今までにないルールややり方がこれからどんどんでてくる。 そうなった時に、ルールや規範を重んじて身動きが遅い人はどんどん淘汰されていく。 日本からイノベーションが起きにくいのはここに原因があります。頭の使い方、体の動かし方がこれまでの時代とは全く異なるのです。

では僕らはどうするべきなのか

とはいえそれでも生きていかなければならない僕ら。
どうすればいいのでしょうか。

それに対する僕の答えはシンプルで、「目の前の仕事に創意工夫をしながら一生懸命やる」という事に尽きると思います。ただ大事なのは、「その成果を他のところに応用転換して生かしていく」という事で。

何か一つの事に形が出るまで取り組み、その過程で細かいスキルや方法論を学ぶ。

どうせ、アウトプットしたものは陳腐化する。 でもその過程で体得した方法論や考え方は他に転用できる可能性があるのです。

例えば、TOTOという会社がありますね。言わずもがな、トイレの会社です。

彼らは自分たちの研究開発の中で、トイレの匂いを消す技術に取り組んできました。
そしてそこで得た知見を、今度はキッチンに転用しました。生ゴミ等も出て匂いが出てしまうキッチンに、トイレ消臭の技術を転用したのです。

何かを学び、学んだものを水平応用展開する。その繰り返し。

これからは掛け算の時代です。

0から1を生み出さなくていい。でも、スキルとスキルを掛け算して、新しいスキルを見出す。

英語なんてもはや誰でも喋れる(僕は喋れませんが・・・!)。
でも例えば、「英語が喋れる広告メディア営業マン」はそんなにいない。そういう事です。

自分の強みを外で活かせるようにする。
そのためには一生懸命何かをやりきって自分の強みを自覚しておく。
この循環で、微妙に専門領域を変えながらキャリアを重ねていく事が出来るわけです。

街角キャリアラボでは、スキルが身に付くミニ講座や企業の実課題を解決するプロジェクト体験プログラムを提供しています。いづれもお気軽にご参加できるようにしているので、是非ご参加くださいね。

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