こんにちは! 就活ラボ22卒生のまるたです。私はあまり業界を絞らずに就職活動を行い、志望度の高い企業から内々定を頂けたので5月中旬頃をもって就職活動を終了しています。
今後も街角キャリアラボには続々就活体験談が投稿されていくと思いますが、このような場所に記事を寄せる学生の方々の中では恐らく珍しい「成績が低い」「特殊な経験が無い」学生です!(笑)私の主観にはなりますが、同じような方の参考になるようなことを少しでもお伝えできればと思います!
1,私について ~自分は何もやってこなかったな、と思ってしまう方へ~
まずは私自身について少しご紹介させて頂きます。
いわゆる旧帝大!早慶上智!と呼ばれるような大学ではなく、ごくごく普通の私立大学の文系学部、且つそこに内部進学で在籍していた私が就職活動にあたり、何よりも第一に心配していたのは大学の成績です。3年終了時にまだ卒業までの不足単位があり、GPA1.5とお世辞にも良いとは言えない数値を叩き出していました。TOEICや簿記等のスコアや資格も無く(当時は運転免許もありませんでした)、履歴書の資格欄には漢検と英検、趣味で受けたダイエット検定ぐらいしか書くこともありませんでした。また、大学入学時に体育会へ入部しましたがそれも1年程で退部し、大学生活の大半をアルバイトに費やしていました。インターンの参加数も少なく、就職活動についても何となくずっと先延ばしにしている状態が続いていました。
何でもう少しまともに勉強しなかったんだ……、部活辞めなければ良かった……と毎日のように考えていました。同じように「大学時代何かもっと頑張っておけば良かった……」「自分には誇れることが何もない……」と感じている方も多いのではないかと思います。
一つ言えるのは「とにかく過ぎたことを考えても仕方が無い」ということです。何だか格好つけた言い方をしましたが、就職活動が本格化していくと予想以上に忙しくなります。周りの就活生や企業の選考が進む中自分だけ過ぎたことを嘆いていてはせっかくのチャンスを逃すことにも繋がりかねません。ある程度のところで見切りをつけ、先を見据えることが大切です!
とはいえ、懸念点が残ったままでは不安な気持ちのまま就職活動を続けていくことになります。その不安要素を解消し、自信をもって企業に自分をアピールするために私は自己分析に注力しました。
2,徹底した自己分析で「集団の中の自分」を知る
前述の通り、私が就職活動の中で最も力を入れたのが「自己分析」です。自己分析をしっかりやろう! という話は巷にも溢れかえっていますが、本当にその通りだと思います。
私がそう思うようになったきっかけは街角キャリアラボへの参加です。3期生として参加しましたが、その中で羽田さんから自己分析の目的の一つは「自分の価値判断の基準を知る」ことであると教えて頂き、ここでやっと、“就職活動に正解や必勝法や勝ち負けは無い、自分の納得できる道を選ぶためにまず自分を知るところから”という考え方が腑に落ちました。
また、様々な事前準備が必要になる就職活動ですが、進めるほど、自分の企業・業界研究に疑問を持つようになりました。前述の通り、インターン参加経験も少なく、OBOG訪問もほとんどしていなかったため、いくら自分の力で調べても得られる情報に限界があるなと薄々感じ始めていたためです。
そこで、良いか悪いかはさておきかなり楽観的に就職活動をしていた私は「実際に働いている訳じゃないんだから知れることに限りがあるのは当たり前!」「だったら私が一番物知りになれるのは自分自身のことしか無いんだから、私は自己理解の深さで勝負しよう!」と考え始め、本腰を入れて自己分析に取り組み始めました。
自己分析の具体的な方法については人それぞれになってしまうのと、この街角キャリアラボ内でもいくつか紹介されているため割愛させて頂きますが(別記事になりますが、こちらのいくみさんの方法が大変参考になるので併せて是非ご覧ください!)、
中でも私は「幼少期から現在にかけて所属していたコミュニティ全てで、自分が何故そこに所属しどんなポジションで活動していたのか」ということを徹底的に洗い出すことに注力しました。就職する=会社というコミュニティに所属する=自分が集団の中でどのように行動するのか具体的に示す必要がある、と感じたためです。
小学校の係や習い事から現在所属しているゼミやアルバイトにかけて、思いつく限りすべて列挙しました。特別リーダー経験や幹部経験が多い訳でもありませんでしたが、そんな中でもいくつか共通点が見つかり、そこから自分の集団の中で発揮できる強みを発見することが出来ました。具体的には「課題解決に向けた論理的思考力」「他者の利益を追求出来る献身力」という2点を自己PRの軸にしています。
自己理解の深さをアピールしようという目的で始めた自己分析でしたが、集団の中の自分がどのような人間なのかを知ることにより実際に働いた時のビジョンも伝えられたのではないかと思っています。また、大切なのは特別な経験を積んでいる事よりもどれだけ自分を知れているかなので、自分には特筆すべき経験も特技も無い……なんて思わずに是非過去の自分と沢山向き合ってほしいと思います!
3,ESの全てで自分をアピールする
徹底的に自己分析を終えていよいよES記入! となったときに、多くの方が「志望動機」「学生時代力を入れたこと(ガクチカ)」「自己PR」の記入に大半の時間を割くと思います。勿論最重要とされる3本柱ではありますが、私が是非お伝えしたいのがそれ以外の部分、ES・履歴書の端から端まで全てを使って自分をアピールすることの大切さです!
例えば私は、ガクチカと自己PR、志望動機に主にアルバイトとゼミの話を書いていたのですが、趣味の欄には途中退部した体育会で経験したスポーツ名と、中高6年間文芸部に所属していたので(実際趣味かどうかはさておき)「小説執筆」を、資格欄には前述したダイエット検定などの一風変わった資格を書いていました。
これによって、面接官の方に趣味の話を質問してもらえれば途中退部ながら体育会での規律を重んじる環境で目標に向かい努力した経験、中高6年間一つの物事を長く続けた経験を話すことが出来ますし、資格の話では知的好奇心の強さや行動力をアピールすることが出来たと思います。「文章にするほどではないけど、話せたら嬉しいな……」といったようなことに関連するキーワードをESの至るところに盛り込むことを意識していました。
業界・業種にも大きく左右されますが、私が選考を受けた企業は全て一次から最終(多いところでは6.7次面接)まで1時間みっちり面接を行いました。長時間会話をする中で、自分の意図していなかったところから質問をされることも多々あります。そのような場合に備え、端々に自分の経験に繋がる要素を入れておけば話題に事欠くことも無いですし、何より「質問される度にまだ見せていない自分の一面を見せられる」という安心感にも繋がると思います!
4,「した理由」と「しなかった理由」を考える
「4年間同じ職種のアルバイトをしているようだけど、他のアルバイトをやらなかったのはどうして?」
これは、私が面接内で最も答えにくかった質問です。アルバイトを始めた理由に関しては事前に話せるように用意をしていたのですが、他のアルバイトをやらなかった理由については考えていなかたので、咄嗟に言葉に詰まってしまったのを覚えています。この経験から意識するようになったことが、見出しにもある通り、「した理由」と「しなかった理由」を考えるということです。
具体例を挙げるとするならば、ネット上でもよく見かける「それ、うちじゃなくても良くない?」という質問がその代表だと思います。私は実際このような質問を投げかけられることはありませんでしたが、面接が進む中で、「自分が特定の物事を選択した理由と同じ、またはそれ以上に選択しなかった理由について聞かれることが多い」と強く感じました。
この大学に進学した理由は?⇔では、ほかの大学に進学しなかった理由は?
このアルバイトを始めた理由は?⇔では、ほかのアルバイトを選ばなかった理由は?
この業界・職種で働きたい理由は?⇔では、ほかの業界・職種を志望しない理由は?
実際考えてみると、選択した理由と選択しなかった理由は似て非なるものが大変多いことに気が付くと思います。これは完全に私の持論なのですが、「した理由」では主体性や当事者意識があるのかについて、「しなかった理由」については物事の選択を広い視野で比較検討出来ているのかについて見られているのかなと感じました。
どうしても自分が選んできたものにばかりフォーカスしがちですが、選んでこなかったものについても併せて考えておくと、自分の選択の裏付けが出来ることは勿論、面接でのレスポンスも早くなるかなと個人的に思っています!
いかがだったでしょうか。当たり前に聞こえるようなことばかりになってしまいましたが、個人的に就職活動は奇をてらうことよりもいかに当たり前のことを積み重ねられるかだと個人的には思っています。就職活動をしていると、周りの就活生が必要以上に崇高な人間に見えて自信を無くしてしまうことが多々あると思いますが、そんな方々の背中を「こんな人でも上手くいったんだから大丈夫」といった具合に押せていたらとっても嬉しいです! お読み頂き有難う御座いました!