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【24卒就活】ESの自己PRとガクチカの書き方

皆さんこんにちは、街角キャリアラボの羽田です。僕は自分で主催する就活ラボや、担当している大学で、学生さんのES添削をよくやっているのですが、よくこういう質問をいただきます。

就活女子
就活女子

エントリーシートの自己PRとガクチカの書き方がわからない・・・。何を気をつければいいのかしら?

と、いうことでこの記事ではエントリーシート設問の定番、自己PRと学生時代に力を入れてきた事、通称ガクチカについてまとめていきたいと思います。よくある駄目な例もご紹介するので、参考にしてみてください。

学生が陥りがちな自己PRの間違った書き方

まずはこちらをご覧ください。

幼少期から福祉活動に興味があった私は小学生のころ個人的に実際に老人ホームに足を運び施設の方がどのように働いているのか見学させてもらい、関心があったことや疑問に思っていたことをインタビューさせてもらいました。

中学校、高校は県内で最もボランティア活動を盛んに行っている中高一貫の女子校に入学し中高6年間は奉仕活動部内外で様々な分野のボランティア活動に力を入れました。

そんな中で国際協力に関心を持つようになりました。将来、国際協力に携わるためには何が必要か考え語学力の向上と国内でのボランティアに勤しみました。

これは国外に出る前に日本国内のことを学びたいと思い海外で活動する基盤づくりになると考えたからです。大学生になったら実際に海外で国際協力に携わりたいという目標があったので大学一年生の夏にはインドネシアへ行って幼稚園建設のお手伝いをしました。

この文章は、私が実際に添削をした、過去の就活生が書いた自己PRです。この自己PR文章を見て、皆さんはどこが悪いかわかりますか?ちょっとご自身なりに考えてみてください。

句読点がなさすぎる

これ、読みづらくなかったですか?読みづらかったんじゃないかと思います。それは何故かというと、句読点がないからですね。

最近の学生さんはLINEやTwitterで文章を書くことに慣れすぎていて、基本的な日本語の書き方能力が著しく欠如していることがあります。プライベートではいいかもしれませんが、ビジネスではこれはイマイチ。社会人になるためにも最低限は身につけて欲しいなあと思います。

で、これはもう文章を書く癖みたいなものなので、実践しながら矯正していくしかありません。僕のお勧めする方法は二つです。

句読点の癖はこう直せ!
  1. 自分が書いた文章を声に出して読んでみる。一文が長かったり、「、」がないと読んでて苦しいはず。多すぎる場合はテンポが悪くなる。声に出して読んでみる事で気付くはず。
  2. 上記とほぼ同じだが、必ず読み直す。書いた後に読み直さない学生が多すぎる。

やってきた事PRになっている

この人、真面目なんですねえ、ということはなんとなく察せられますね。あと、福祉とか社会貢献に関心があることもなんとなく伝わります。

でも、それだけですね。福祉系の会社を受けるならまだしも、他の会社にこれを出しても「・・・で?」となっちゃいます。

やってきたことは立派なのに、なんでこうなるのか。それは、エピソードから抽出される自分のPRポイントが、自分でも理解できていないからです。自分で理解できていないのに書けるわけがない。読んでる人に「察しろ!」とでも・・・?

これは、自己分析が足りないと言わざるを得ないですね。効果的な自己分析の方法は参考リンクからご参照ください!

【24卒就活】ワークシート無料DL!自己分析の目的と具体的な方法

自己PRに具体的なエピソードが必要な理由

いかがでしたか?実際に学生が書いた「ダメなES」を一つご紹介しました。それでは次は自己PRを書く際の鉄則をご紹介。

自己PRでは次の図式の文章構造になっている事が重要です。

自分がPRしたい事を証明するためにガクチカが必要だ、という考え方です。

企業はあなたの事を知りません。更に企業が目にしているのは紙であったりWeb上の入力フォームであって、あなたに直接質問することもできません。つまりあなたが何をPRしようが、それが本当なのかどうか、企業には確かめようがないのです。説得力もないといいますか。

であればどうすればいいかというと、ここで出てくるのがガクチカです。「こういう事をしてきたから俺にはこういう力がある!」と。言ってしまえば、ガクチカとは、あなたの質的保証であり、証明なわけです。だから、ガクチカを書かないと相手に説得力がないわけですね。

自己PRとガクチカが一致していない事がよくある

次は「自己PRとガクチカが合っていない」ケース。これは意外とあるケースなのですが、難しいんですよね。

ではまた実際に学生が書いた自己PRを読んでみてください。

私には課題の本質を見極める、問題解決能力があります。体育会クラシックバレエ部の部長として、チームを1つにまとめてきました。

現状に満足せず成長し続けるチームを理想とし、団結力を最も重視しました。そのため、踊るだけではなく、裏方も全て私達が行う舞台創りをしました。

しかし、練習を重ねるごとに配役や出席率に関して意見衝突が増え、部長として部員のことをもっと知る必要性に気付きました。そこで、部員と本音で話すために、一対一で話し合い、正面から向き合う事で問題解決に努めました。

その結果、部活全体はまとまり、先輩が私たちの熱心な練習姿に涙を流した時、最も団結力を感じました。この経験から、1人1人と向き合う事や地道に努力し続ける事の大切さを学びました。

さあ、これはいかがでしょうか?

これ、よくある事例でかつなかなか難しいんですけど、要はPRしたい事とガクチカが微妙に一致してない、という例です。

彼女がPRしているのは「問題解決力」ですね。で、先ほど説明した通り、この「問題解決力」を証明するエピソードがクラシックバレエ部の部内軋轢で、それを解決するエピソードが書かれています。

まあ、全然ダメってほどじゃないんですが、微妙にポイントがずれている。このエピソードから導き出されるこの人の強みはリーダーシップ能力やマネジメント能力の方が適切なのではないかと。

それでも、自分の強みを問題解決力としたいんだったら別の話を持ってこないと説得力がありません。

自分の強みの言語化は、何度も繰り返して磨き上げるしかない。自己分析を頑張りましょう。

確証バイアスに気をつけろ!

確証バイアスという言葉をご存知でしょうか?人間は無意識のうちに自分に都合の良い部分のみに注意を払ってしまい、客観的な思考や判断ができなくなる事があります。これを確証バイアスと呼びます。ざっくりとした説明なので、もうちょっと詳しく知りたい方はご自身で調べてみてください。

で、上記のエントリーシートもこの確証バイアスなんですね。自分は問題解決力があると思っている。もしくは問題解決力をPRしたいと思っている。コンサルとか頭を使いそうな業界・会社を受ける場合は確かにこうした能力は求められそうですものね。

ただ彼女が学生時代に力を入れて発揮してきたことは、残念ながら問題解決力ではないのです。それなのに無理やり強引に自分が信じたい自分の能力、つまり問題解決力を語ろうとしてしまうからこうなってしまうのです。(といっても彼女は意図的にじゃないでしょうが)

自己PRは帰納法で導き出そう

どうしてこういう事が起こるかというと、自分がPRしたいものがまず頭にあって、そこからエピソードを繋げようとしちゃうからです。答えが書かれている方程式の穴埋め問題を間違える、みたいなもんでしょうか・・・。

それが確証バイアスになっている原因なので、自分が何をPRしたいかは一旦置いておいて、自分の学生時代のエピソードをいくつか並べて、そこから何が導き出されるかを考えていきましょう。ロジカルシンキングでよく出てくる「帰納法」ですね。

これが帰納法的自己PRの考え方のイメージ図です。

重要なのは、ガクチカと自己PRが論理的に文章として成り立っているかということ。必死に書いていると自分ではなかなか気づけないので、他の人に見てもらったり自分で読み直す、ということをしてみてください。

自己PRでガクチカを書いた後に学生時代の設問があったら?

これまで僕が書いてきた通り、自己PRの証明としてガクチカを書いたとして、その後に「学生時代に力を入れてきたことは?」と聞かれてしまう。さっき書いちゃったよ!という・・・。これ、意外とあるあるです。

でもこれも上記の帰納法的自己PRの考え方で解決します。つまり、同じPRを複数のエピソードから導き出しているからですね。

これはなかなか厳しいことを言うようですが、本当にPR出来る事なら、いくつかの場面で発揮されてるんじゃないかと思うんです。例えば、所属するサークルではリーダーシップを発揮していても、バイトや部活などでは人間関係崩壊していたら、その人はリーダーシップがあるとは言えないじゃないですか。

一つのエピソードだけで、本当にそうと言えるの?という。

そう言われると自分には何もないよ・・・と思ってしまう人もいるかもしれません。うん・・・それは、まあ・・・というしかないのが心苦しいところですが・・・。

でも立派なエピソードじゃなくても、何かエピソードはありませんか?自分らしさが発揮されたもの。大したことじゃなくても構わないので、「自分らしさ」という点で考えてみてください。

今回は以上となります。他の記事も是非ご覧になってください!

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