学生と社会人はたった1年異なるだけでも大きな差があると言われています。マナー、生活習慣、時間やお金など。そこで今回は、学生と社会人の違いや、社会人になる前に知っておきたい7つのポイントをご紹介します。社会人になる前に知っておくべきポイントを押さえて、周りより一歩進んだ新生活を迎えましょう。
社会人になる前に知っておきたいポイントを知る前に、学生と社会人の違いを押さえる必要があります。両者の違いがわからなければ、社会人に向けて備えるものも明確にならないからです。そこで今からは、学生と社会人の違いを5つご紹介します。
1.仕事に対する責任の重さ
学生と社会人の違いの1つに、仕事に対する責任の重さがあります。学生のうちは、アルバイトでミスをしても、最終的な責任は学生以外の立場が負ってくれます。しかし、社会人の場合は、自分の責任は自分で負わなければなりません。そういう意味で、社会人の方が学生よりも仕事に対する責任が重いと言えます。
2.時間の使い方
学生は多くの時間使い方を自分で考えて、自由に使うことができます。しかし、社会人は決められた時間に出社し、残業で遅くまで仕事をすることも。学生に比べプライベートな時間を確保しにくい社会人は、時間の使い方を効率的に考える必要があります。
3.評価基準
学生までの評価は、テストやレポートや課題など、評価は点数として可視化され明確な基準がありました。しかし、社会人の場合は明確な評価基準は存在しません。営業成績、商談数、契約数など職種によってはわかりやすい基準もありますが、企業によってもさまざまです。早く昇格したい人は、企業の昇格制度を確かめておくと良いでしょう。
4.人間関係
学生時代は、横のつながりが強く、比較的年代が近い人と過ごす機会が多かったと思います。しかし、社会人は縦のつながりが増え、さまざまな価値観を持った人と関わります。また、学生時代は関わる人を選ぶことができましたが、社会人はそうはいきません。学生時代から縦のつながりを意識し、上下関係なく話せるコミュニケーション能力を備えておくと良いでしょう。
5.正しい言葉遣い
学生でも敬語や、丁寧な言葉遣いで話す機会はあります。ですが、社会人では「正しい言葉遣い」を使うことが求められます。正しい言葉遣いができていないと、失礼な態度や相手に不快な思いをさせることにつながるからです。言葉遣いは仕事ができるかできないかの判断や、会社のイメージにつながることもあります。そのため学生のうちから、正しい言葉遣いを身につけておいて損はありません。
社会人になる前に何より知らないといけないことは、自分自身についてです。社会に出ると、辛いことや逃げ出したくなることもたくさんあります。ですが、そんな時にもこれからどうしていくか決断するのは自分です。自分のことを知らなければ、その時々で道に迷ってしまい、適切な判断ができなくなるでしょう。そこで今からは、社会人になる前に自分について知っておくべき4つをご紹介します。
1.自分の価値観
私たちの行動はすべて、自分自身の価値観で決まっています。自分の行動や計画と価値観が一致した時に、私たちは幸せを感じるのです。価値観が定まっていなければ、働く上で周囲に流されやすくなり、些細なことでストレスを感じてしまいます。
会社から与えられた仕事をこなす人間にあるよりも、自分の価値観で行動し、挑戦できる人材を目指しましょう、自分の価値観を認識するには「自己分析」がおすすめです。ウェブ上に無料の自己分析ツールも載っているので、ぜひ試してください。
2.健康的な生活習慣の作り方
仕事をする際、一番のエネルギーは健康な体です。体が不健康だと、仕事のパフォーマンスが落ち、集中力や記憶力が低下してしまいます。この状態だと、本来の自分の実力が出せず、昇進に悪影響を及ぼしてしまうかもしれません。
そこで、健康的な生活習慣の作り方を知っておくことが大切です。栄養バランスの取れた食事や、適度な運動、自分の睡眠サイクルを把握して、社会人に向けて生活習慣を作りましょう。改善するのが難しい人は、生活が乱れるポイントを洗い出して考えると、原因を突き詰められてわかりやすいです。
3.ストレスの対処法
社会人になると、新しい環境や新しい人間関係に慣れず、ストレスを抱えることがあるでしょう。小さなストレスの積み重なりを放置しておくと、出社すること自体が億劫になってしまいます。
健康的に働き続けるために必要なのは、自分なりのストレス解消法を身につけておくこと。スポーツ、旅行、映画、料理、カラオケ、散歩など分野を問わず、自分が没頭できるものを見つけておくと役立ちます。
4.本やニュースを読む大切さを知っておく
「時間があるかどうか関係なく、仕事ができる人は忙しくても本を読み、仕事ができない人は暇でも本を読まない。」この言葉は、私が以前上司からいただいた言葉です。仕事ができない人は、インプットをする習慣がないため常に進化がなく、同じ話しかできないから商談でも盛りがりません。常に学び続ける姿勢が、最終的に大きな差を生むのです。
インプットや学びは、読書やニュースから取り入れられます。インプットした学びをノートやメモに書き留めたり、ブログなどでアウトプットしたりする習慣をつけても良いでしょう。
引用元:読む本でバレる「一生、成長しない人」の3欠点
社会人は学生の延長線ではありません。社会の一員として、納税したり、保険に入ったり、社会と密接に関わっていくことになります。社会のことを何も知らないまま働き始めては、知らないことばかりで恥ずかしい思いをするかもしれません。そこで今からは、社会人になるなら知っておきたい「会社や社会」のことを3つご紹介します。
5.会社の仕組み
法人とは何か。給料をもらうとはどういうことか。社会的役割を得るとはどういうことなのか。会社の仕組みは知っているようで、上手く説明できない仕組みがたくさんあります。
このような流れを知らないまま社会人になると、入社後のギャップが生まれ、会社に不満を抱きやすくなります。自分がどういう会社に入社して、どういう風にお金をもらえるのか。会社や社会の仕組みを知っておくと、働けることへの感謝の気持ちが生まれるでしょう。会社の仕組みを理解するためにわかりやすい本があるので、興味がある人は読んでみてください。
「会社のことをよくわからないまま社会人になった人へ」― 池上彰
6.税金について
社会人になると払わなければならない税金は、学生の頃よりも増えます。給与から天引きされることもありますが、その場合何に自分の給与が使われているのか知らないままで終わってしまいます。以下に社会人で支払う5つの税金をまとめたので、ご確認ください。
その他にも「年末調整」など、聞いたことはあるが、説明できない単語が存在すると思います。年末調整は、年末に所得の計算をして納税を済ませるための仕組みです。
税金は給料から自動的に支払われ、会社側が納税してくれるおかげで、知らなくても済みます。ですが、使われているのはすべて自分のお金です。お金の使われ方を把握しておくのは社会人としての義務と言えるでしょう。
引用元:【社会人の税金】新卒・新社会人必見!サラリーマンが払う5つの税金
7.労働に関する法律
日本には労働基準法、労働組合法、男女雇用機会均等法などさまざまな労働に関する法律があります。労働法について知らないと、仮に退職した時や休業した時に受けられる手当をもらわずに過ごす可能性があります。
労働法を知れば、自分の会社でどのようなルールが適用されているのか知ることができ、労働に関するトラブル防止につながります。社会のルールを鵜呑みにして働くのではなく、意味を考えて働ける社会人を目指していきましょう。
今回の記事では、学生と社会人の違いや、社会人になる前に知っておくべき7つのポイントをご紹介しました。以下に今回の記事の要点をまとめたので、ご覧ください。
記事のまとめ
- 自分の価値観を知らないと流されやすくなる
- 健康的な生活習慣の作り方を知っておく
- 自分なりのストレス解消法を身につける
- 本やニュースを読む大切を知り習慣を作る
- 会社の仕組みを理解する
- 社会人で支払う税金を知っておく
- 労働に関する法律の知識を入れる
今回の記事を参考にしながら、社会人になる前の準備をしてみてください。時間が比較的自由に取れる学生だからこそ、学生生活を有効的に過ごし、周りと差がついた新社会人を目指しましょう。