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ワーママ新時代!育児両立中のリアルなキャリア観

はじめまして。猫とお酒と酒の肴をこよなく愛する、アラフォーライターのはなびです。

新卒で入社した会社で15年以上お勤めしている、いまどき珍しい人種の私。

学生と20代社会人むけのキャリアサイトということで、皆さんより少し長く生きている立場からリアルなお話を書かせていただきたいと思います。

今回は、のほほんとワーママを10年続けてきた私の思う、「ママの働き方」について。 結婚=退職なんて時代ははるか昔、「寿退社」「花嫁修行」なんて、言葉すら耳にしたことない方もいるんじゃないでしょうか?!


出産が分岐点だったあの頃

「1億総活躍」なんて政府目標も叫ばれていますが、私の職場でも女性社員の活躍は目覚ましく、産休育休を使わずに退職を選ぶほうが「なんで?」っていう空気が漂います。

私は9歳、6歳と二人の子どもがいるんですが、9歳の子を妊娠した2009年当初はまず、「辞める?続ける?」という選択肢が主流でした。今は、「いつ復帰する?」の一択です。

私が初めて出産を経験した頃は、職場復帰している先輩も少なかったです。でも、なぜだか 自分の中で「辞める」という選択肢はなかったんですよね。むしろ退職のほうが手続きが面倒くさそうに思えて(笑)。

時短勤務は使っていいのかな、など不安を抱えつつ、某VERYのワーママ記事を熟読し、ムダにおしゃれな育休復帰後プランに思いを馳せていた当時の私。

ところが2020年現在は石を投げればワーママに当たり、ワーママのための交流会が会社主催で開かれる!こんな時代がこれほど早く訪れるとは想像できませんでした。ここ10年の変化はほんとすごい!

ワーママ10年選手の決断

そんな中、年の近いかつての同僚が最近立て続けに退職しました。

ともに子どもが二人いる子育て世代で、時短制度を使いつつもクライアント対応もこなし、クリエイティブな案件をいくつも回していました。確か上の子どもは小学生になるくらいの歳だったので、復帰後のバタバタも落ち着いて、仕事に油が乗ってくる頃合いだったはず。

「もう少し頑張れば子どもに手がかからなくなるから、時短を辞めてバリバリ働こうかな♪」なんて思える時期でもあるのに、なぜこの時期に退職??

実は復帰した直後ではなく、しばらくたったこの時期って、大きなターニングポイントだと思うんです。学童保育問題とかお受験とか外的な要因はさておき、自分の「働き方」に関して、すごく見つめ直す時期なのではないかなと。

新しい自分とモヤモヤ

ママになると、子育てを通じてママ友コミュニティができ、いろいろな角度から刺激を受けるようになります。

「仕事が第一だと思っていたけど、もう少し子どもとの時間を作りたい!」とか、 「子どもがアレルギー持ちで食育に目覚めた!!」とか「育休中に通った産後ヨガにハマったからもっと極めたい!」とかとか。

「私って意外にこういうことに喜びを見出すタイプだったんだ!」と新しい自分に出会っちゃったりするんですよね。そうなったとき、今の働き方のままでいいのかとどんどんモヤモヤし出して、ふと、別に辞めてもいいんじゃないかなって。

辞めた同僚の一人も、「仕事の内容<ワークライフバランス」になって、今の環境で納得感が得られなくなってしまった、ということでした。

ワーママ新時代

かつてのワーママ先駆者たちは、我こそは見本になるべしで、誰にも非難されないように必死で頑張っていたと思います。

仕事優先で子どもと過ごす時間を犠牲にしたこともあるかもしれません。

でも産んで戻るのが当たり前になり、ある程度ワーママが会社で認められるようになって、多様な働き方が“選択”できるようになってきました。

しっかり時短活用で重たい仕事は受けない姿勢を示す人、部下もいるリーダー職だけど時短でやりくりしている人、フルタイムでリーダー職だけど絶対残業しない人、ファミリーサポートや実家など頼れるものはどんどん使ってバリバリ仕事をしたい人、在宅勤務を活用する人。同僚は職種的に出世するのが難しい部署(頭打ち縮小傾向の部署)で、短時間に責任のかかるハードな仕事をしているのは割に合わない、と転職に繋がりました。

転職先では総合職ではなく、一般事務。好きだった職種を離れ、仕事のやりがいを失ってしまうのではと当初は不安もあったようです。でも彼女は今、好きな料理や裁縫に打ち込める余裕ができ、満足度の高いワークライフバランスを満喫しています。

かたや、早々にフルタイム勤務に戻し、自宅へ仕事を持ち帰り、子どもにご飯を食べさせながら部下のトラブル対応もこなすスーパーワーママもいます。
お迎え時間も遅いので、子どもに寂しい思いをさせてないかな、と日々葛藤しながら。

働き方に正解はない

決してバリキャリではないワーママ歴10年の私が伝えたいのは、どれを選択するかは個人の価値観で、「働き方」に正解はない、ということ。

よくママ友の間で耳にするのが、専業ママは「毎日出勤して仕事終わりにご飯作るとかムリー、すごいね!」、フルタイムで働くママは「私は専業主婦なんてムリー、ずっと子どもと一緒なんて耐えられない、尊敬する!」というラリー。

「私は子どもに手をかけているの、あなたは?」という専業ママのプライドと、「仕事してなくて暇じゃないの?」というワーママの自負が隠れてる場合があって怖いんですが(苦笑)、これもどっちが正解って話じゃないですよね。(そういう人ばっかりじゃないです!!)

ワーママと専業ママまで対極でなくても、ワーママの中でも多様な価値観があり、いろいろな働き方があります。私はどんな働き方であれ、その選択を尊重してほしい、その選択に自信を持って欲しい、そう思うんです。

だって、フルタイムでも時短でも、やりたい仕事でもそうでなくても、みんな子どもに恥じないママでいようって毎日頑張ってますもん!

欲張らず、周りへの感謝を忘れずに

そしてもうひとつ。
どの選択も、すべてを手に入れられるわけではないと言うこと。(←ココ重要!)
出世もしたいけど家事育児も完璧にしたい、時短は使いたいけど給与はそれなりに欲しい。それ、全部はムリです!ワーママが市民権を得て勢力を増すと(ただでさえ女性は集まると強い・・)、いろんなことが可能な気がしてきます。

もっと評価されてもいいんじゃないか、もっと給与が上がってもよくない?育児中は有給増やしてください!等など・・。

でもちょっと待て!待遇が良くなるに越したことはないけど、その背景には、それを支えてくれている人や制度(お金)があります。

子を産んで育てるという行為は尊いですが、社会で働いてお金を稼ぐ行為も同様に尊いです。助けてくれる周りの存在、そこをいつも忘れないようにしないとな、と思います。
自戒も込めて。

出来る人が、出来ることを

それにしても最近、「金曜は僕が保育園お迎えの日なんで」とか、「子どもお風呂入れなきゃいけないので」と早々に帰っていく新米パパによく出会います。子どもの行事のために有給を使うこともしばしば。

ひと昔前だと、周りに気を遣ってそういう発言って出来なかったんじゃないでしょうか。

子育てを「手伝う」から「共に行う」いや、「共にやりたい」に、意識も変化していっていると感じ、嬉しい気分になります。ワーママの活躍はワーパパの協力なくしてありえませんからね!

パパでもババでもジジでもママ友でもシッターさんでも、とにかくみんなで分担して一人で背追い込まないように。新しい令和の時代、もっといろいろな価値観を尊重して上手くいく、フレキシブルな社会になればいいなと思います。

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