はじめまして。のざきまいと申します。
社会人6年目、都内の人材系企業に勤める会社員です。この春に*国家資格キャリアコンサルタントの資格を取得しました。
*国家資格キャリアコンサルタント…
職業選択や能力開発に関する相談・助言を行う専門家(厚生労働省HPより)
まだまだひよっこな私ですが、これから、キャリア理論(=キャリアに対する考え方)をゆるりと綴っていきます。毎回、キャリアの研究家の理論を読みやすい形式でお届けしていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。
さて、皆さん。
キャリア、キャリアって。最近では至る所で耳にする言葉ですが、考えてみたことはありますか?そして、キャリアと聞いてどんなイメージを持っていますか?
キャリアアップ、キャリア形成、キャリアチェンジ、キャリアウーマン……
今、世の中には「キャリア」と名のつく言葉が溢れています。「キャリア」というワードをネットで検索しただけでも、様々な定義が出てきますよね。「職業」とか「経歴」とか。
はたまた「成功」とか「昇進」とか。そんな定義もありますね。
キャリアは英語で「carrer」と書きます。
この言葉の語源は、ラテン語の「carrus」からきているものとされています。
意味は「轍(わだち=通った馬車がみちに残した車輪の跡)」です。
馬車が通った道に車輪の跡が残るように、私たち人間が生きてきた道にはそれぞれの歩幅や歩んできた景色に合わせた足跡が残っています。つまり、キャリアは自分の経歴であり、足跡です。あなたの「日常」であり、「人生」なのです。
「日常」といっても、「人生」といっても。
また広義な言葉が出てきてしまいましたね。でも、いいんです。だって、これこそ正解がないのだから。あなたの人生なのだから。
ただ、正解はないけれど。
「キャリアに対する考え方」が世の中には既にたくさんある、ということはぜひ知ってほしいです。私がこれからこの記事でお伝えしようとしている「キャリア理論」とは、この「キャリアに対する考え方」のことです。世界各国のさまざまな先輩方(先輩なんていうのは、偉大なる理論家の方々に失礼かもしれません)が、これまでにたくさんのキャリア理論を語っています。
例えば……!!
私が大好きなクランボルツ先生の「計画的偶発性理論」。
・個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される
自分に起こる様々な出来事は、計画的な偶然であるということを述べています。
全ての出来事に意味がある。そう考えると、少し憂鬱だったり「嫌だなぁ」と思ったりする時間にも、何か自分にとって重要な意味があるんじゃないかなとか。人との出会いも本当にこの出会いが何に繋がっていくのか分からないので大切だなぁと。毎日が楽しくなる、知ることができてよかったキャリア(=日常・人生)に対する考え方です。クランボルツについてはまた後日詳しくご紹介します。
就活や転職など、これからの未来や人生を考えていく上で、少しでもキャリアに対する「様々な」考え方を知ること。それらによって、今を生きていくことが楽に考えられるようになるかもしれません。
キャリアコンサルタントの勉強をしていて、一番の学びがまさにこの点でした。
・「今を生きることが、楽になる」
・「明日を考えることが、楽しくなる」
・「過去を振り返ることも、楽しくなる」
この記事を読んでくださるあなたにとって、キャリア理論の知識は「お守り」のようなものになるといいなぁと思います。
・「こんな考え方もあるんだ!」っていうことの発見
・「私だけじゃなく先人たちもこういう道は通るのか!」っていうことの安心
いつか苦しくなったり、辛くなったりした時に、これらにつなげていただければ幸いです。
キャリアという言葉は、仕事上の言葉として考えられがちです。
ですが、あくまでも私は「日常・人生」の中の一つの要素として、「仕事」があると考えています。大切なもの、見失わないように一緒に考えるきっかけになればいいなぁと思います。
さて、次回から本格的にキャリア理論を綴っていきますよ!
次回は「ホール」です。プロティアン・キャリアについて書きます。
どうぞ、よろしくお願いいたします。