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【街角グローバル】vol.3 普通の女子大生が、アフリカで働いてみたら。Inセネガル

こんにちは!
”世界を視野に入れて自分の人生を作っていく”街角グローバル担当のnemuです。
本日は、日本から遠く離れた西アフリカのセネガルという国で働いた経験を元にアフリカの生活や、働き方について女子大生の目線でご紹介。

空港の到着口にある看板。公用語はフランス語です。

セネガルは、西アフリカ・モロッコの南あたりにある国。
日本との繋がりでは、以前FIFAワールドカップで対戦したり、JICAボランティアの方々が多く派遣されることでも有名なので、名前は聞いたことがある!という方も多いのはないでしょうか?
日本から遠く離れ、全く違った世界のような印象がありますが、
実は、日本と同じ「おもてなし」精神に溢れ、食べ物も日本の味覚に合うものがたくさん
そんな、知られざる魅力がたくさん詰まったセネガルで
当時21歳の女子大生だったわたしが出会った素敵な価値観をお伝えします。

そもそも、どうしてアフリカへ

職場に続く道。砂地の道路は、雨季になるとあちこちに水たまりが。

 日本の大学に在学していた頃から、いつか国際協力の道に進みたいと考えていました。当時の私の中にあったのは、“貧しくて困っている人はアフリカに多いはず”という、今振り返ると恐ろしい程無知と差別に溢れた先入観。
少しずつ勉強を重ね、外部からは知識を植えつけてきたものの「やっぱり行ってみないとわからない。でも、どうやって。。?」そんな感情が渦巻いていた日本での学生時代でした。

言葉も人種も宗教も違う、そんな中にどうやって一人で行くことができるのか。日々インターネットで検索する中で、
ある時「西アフリカ初の日本食レストラン・インターンを募集中」の記事が。
日本語で書かれた、セネガルに住む日本人による募集でした。

アフリカに日本人がいる。そこで一緒に暮らしながら働くことができるなんて!募集を出していた日本人の方に早速連絡を取り、ビデオチャットで面談をした後正式にインターンとして働かせてもらうことが決まりました。

女の子一人で大丈夫?治安は悪くない?
「行きたい」気持ちが心から溢れている一方で、頭を過るのは不安なことばかり。
渡航までの間、Twitterで実際にセネガルに行った人の情報を集めたり
日本語で書かれているセネガルの情報をネットで片っ端から読み漁りながら過ごしていました。

セネガルの主食はお米!おいしい白米でおにぎりを。

滞在したのは、セネガルの首都ダカールにある今も人気の日本食屋さん。
現地の人と話す際はフランス語や、現地語のウォロフ語(もちろん、渡航してからてんやわんやで学んだカタコトです。笑)。
家や仕事では日本語を使い、日本人の素敵な家族と温かい日々を過ごしていました。

担当させていただいたお仕事は市場調査や食材調達、メニューの考案や広報活動まで様々。
日本人が少ない国だから、滞在期間は短くともあっという間に多くの方と交流することができ
その後の進路や就職を考える上でも大きな繋がりを得ることができました。

ただ、家や職場では温かく優しい日本人スタッフに囲まれながらも
一歩出るとそこはセネガル。現地の人たちには「誰だこのアジア人?」という目で見られます。
また、ここのインターン終了後に農村部に移動してボランティア活動を行った私は
首都以外で「セネガルの現地の暮らし」を体感する機会がたくさんありました。

合計3ヶ月弱のセネガル滞在。その中で出会った、発見と喜びを少しシェアさせていただきます。

見た目が違う、言語も違う。でも、同じことで笑い合えた。

セネガルに来るまでは、何を話せばいいんだろう、と思っていました。
言語も違うし、これまで経験してきたことだって、きっと何一つ同じものはないのに、と。

なんで髪の毛が真っ直ぐなの!とひっぱられていじられている私。

ただ、今振り返ると、あの頃の私は人生で一番笑っていたんじゃないか、と思うくらい毎日ケラケラ笑っていました。
異文化にびっくりして笑ったことも、おいしい料理を一緒に食べて笑ったことも、時には恋愛や旅行の話で盛り上がったことも。
今思うと、当時使えた現地語なんてほとんどなかったのに。
同じ環境で暮らし、同じものを食べ、大変なことも楽しいことも共有する。
言語や民族とか関係なく、それだけで確実に繋がりが生まれていたことを感じた出来事でした。

ある日のお昼ご飯。おかずはみんなで分け合って食べます。

特に、セネガルでは写真のように一つのお皿をみんなで囲って食べるんです。
家族や、近くの人や、時にはお客さんもみんな一緒に。
そんな中で自然に会話や笑顔が生まれ、人々が繋がる。セネガルのそんな文化が、わたしの日々を鮮やかなものにしてくれました。

日本の机上では、わかりえなかった現地の「課題」と「調和」

 国際協力の道に進みたい、と日本にいる頃から勉強を重ね、わかっている“つもり”でした。
素敵な先生に恵まれ、なぜそうなるのか?どう解決していくのか?
そんな知識だけは詰め込んでいたけれど、実際に現地を訪れ、関わりたい課題が目の前にあるという衝撃はそんな知識を有意に超えるものでした。

もらった食事をみんなで分ける子どもたち。

“対象”として見ていたものや人が、自分の周りにある、横にある。
向き合っていたつもりだったのに、いつの間にか同じ方向を向くように
「かわいそう」と思っていた人たちの目線に立つと、彼らの存在が街の調和に必要不可欠だったりという発見も。

良くも悪くも、日本の机上だけでは気づけなかった現実たちがそこには溢れていました。
まだ社会に出る前だったからこそ、考える時間も動く時間もあった学生時代だからこそ
そんな“体験”を得る選択は、時に机上で学ぶ何倍もの価値を与えてくれるのかもしれないそう感じさせてくれました。

ボランティアでは医療支援に従事。現地スタッフと巡回診療をしている様子です。

もちろん、日本とは遠く離れた海外、しかもアフリカ!ということで
働き方や考え方の違いで戸惑うことも多々ありました。時間通りにこない、約束と違うじゃん!なんてことは日常茶飯事。

でも、実際行ってわかったのはそこにも“彼らのこだわりや理由がある時がある”ってこと。
よく、日本人は真面目だ、外国に行くと大変で~!なんて話があるけれど
それはあくまで“日本の常識”。日本人がいない場所で、わたしたちの常識は非常識にもなり得ます。外国人としてお邪魔している私たちは、しっかりと彼らのことを理解しようとしているだろうか?日本のメディアや風潮でいつの間にか偏見が自分の中にもあったことに気づきました。

対話を通じてお互いの理解に努めよう、と初めて俯瞰的に物事・働き方をみることができるようになった経験は、今の海外就職でも大いに活きています。

まとめ:一人だけど、一人じゃなかった

 セネガルに降り立った日、砂漠のような砂地が続き、聞いたことない言語に少し怖かったのを覚えています。
ただ、道を歩いていると「ご飯食べていく?」と聞いてくれる人がいました。
家の前でお茶をしている人たちは「ちょっと飲んでいきなよ!」と熱々のミントティーを淹れてくれました。
そんな生活を経て、出国の飛行機から見えた景色の中には、たくさんの人との思い出が溢れていました。
初めての大陸、初めての国。
また戻って来たいと思える場所は、この地球のどこかで私たちを待っているのかもしれません🌍

おすすめ料理:日本の炊き込みご飯!?国民食「チェブジェン」

セネガルを語るのに欠かせない国民食、チェブジェン。
魚の出汁でお米を炊き、たくさんの野菜を乗せていただきます。
日本人も好きな、優しくて懐かしい味わいです。

おすすめスポット:オーダーメイドでアフリカを纏う。

鮮やかなデザインが魅力のアフリカ布。セネガルにも町中で見かけます。
お気に入りの布を買って、仕立て屋さんに行くと
オーダーメイドでなんでも作ってもらえますよ!
ワンピースも、エプロンも、カバンも希望通りのデザインに。
ぜひ、あなただけの逸品を作ってもらってください♡